スズメバチとの闘い 準備編

空き家の実家の生け垣にスズメバチが巣を作った。10月末に近所の人が発見、町役場に通報し、役場から2週間以内に駆除するように電話がかかってきた。役場では駆除しない、防護服貸出、費用補助もありませんと冷たい。

うーん、これは初めての経験だ。調べると業者に頼めば2、3万円と、まぁまぁかかる。YouTube等で情報を集めた。自分でやるかどうか考え悩み、夢にスズメバチが出てきた。

 

とりあえず、服装等、退治の準備をして実家に出かけた。まず巣を探して観察だ。役場から送られてきた写真(マーブル模様の巣) を手かがりに探すと、すぐ見つかった。巣の前は青空駐車場なので、近所の人も気づくだろう。車を停め窓を閉め巣を観察した。

 

巣は大きさ25センチくらい、巣穴2センチ位からスズメバチが顔を出し周りを見張り、時々飛び立つ。蜂は4センチ位。黄色と黒の縞模様、空に飛び立っても暫く姿を追える程でかく凛々しい。

 

覚悟を決めてやっつけるか? 紙のつなぎタイベックは2枚準備、厚手のジャンバー、手袋、ゴーグルもある。刺されて死んだら笑いものだな、迷いながら観察していると脂汗が滲んできた。あとは肝心な殺虫剤だ。迷いながらも近所のドラッグストアに探しに行く。

 

3店探して最後の店でスズメバチ専用の殺虫剤バズーカジェットをやっと一本見つけた。強力そうな名前だ。そんなに売れるものでもないから置いてある店も少ない。

缶に書いてある小さな字の取扱説明を読むと30センチ以上の巣は業者に頼むように書いてある。家の巣は25センチ程だから素人が退治しても良いということかと勝手に納得、 妙な自信を得て1700円で購入。

 

色々得た情報は   昼は飛び回るが夜は活動が鈍るから、やるなら夜がチャンスとか、黒い服はダメとか。

 

夕方見に行くと活動は鈍っているが、巣に近づくと警戒した蜂が2、3匹 巣から飛び立ちこちらをうかがっている。まだダメだ。

 

実家で準備しながら待機。ネットで追加情報を得る。懐中電灯には赤いフイルムを貼ったほうが良い、ふむふむそうか。懐中電灯はあるが赤いフィルムはないぞ、ピンクのポストイットがあるからこれで済まそう。

 

頭からすっぽりの白色のつなぎ姿を近所の人に見られて不審がられるのも心配だ。人気の無くなる夜9時まで待とう。

 

厚手のジャンバー、カッパ、白いつなぎ2枚、眼鏡、ゴーグル、顔周りに隙間のないようにタオルを巻く。手首、足首にガムテープを巻き隙間を塞ぐ。9時まで待とうとソファに座って待つが暑さで眼鏡が曇ってきた、限界だ、行くしかない。

 

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  対決編に続く…