目についたのはバックハンドのスピンのクロスとストレートの使い分けである。通常は相手のスライスをクロスに角度をつけて打つ。隙ができたらストレートにエースを取りに行く。クロスの精度は素晴らしくミスらしいものは無かった。
サーブの精度も素晴らしい、回転がよくかかった球が曲がってコーナーに落ちるのがよくわかる。
サーブ&ボレーにも出るしドライブボレーもある。
面白いし参考になる。観ていて、こういう戦術を狙っているのだろうと想像しやすいのも魅力だ。
相手の170キロのサーブも凄いし、それをミスせず返す国枝も凄い。
勝因は精度とチェアワークというところか。
ふたりとも右腕の肘を手術している。車いすであれだけの球を打つのは腕に負担だろう。車いすテニスの進化と魅力を知った試合だった。